ツインリンクもてぎで開催された『もて耐』で見事に優勝し、その勢いを持って数年ぶりのSUGOの耐久に参戦したVesrah Racing TEC2&YSS。JP250４時間耐久レースと翌日に行われたST150６時間耐久レースへダブル参戦。二日連続の優勝を目指した戦いは、激しく、ドラマティックなものとなった。チームとしての長所は「対応力」だと福田選手は断言する。その長所を存分に発揮した二日間をお伝えしていこう。

酸いも甘いも味わう２つのレースをTeam Vesrahらしさで戦いきった

Vesrah（べスラ）とは、Best Stop Lining（ベスト・ストップ・ライニング）という意味であり、頭文字がBではなくVになったのは、Victory（ビクトリー）＝勝利を取り入れたからだ。良いブレーキパッドで勝利へ導く。もちろん、レースだけでなく、ツーリングなどでも思い通りにマシンを操り楽しめれば「勝利」である。
ただし、極限のライディングをしていくレースの世界も特別な意味を持つ。高いコントロール性、耐久性、強い効きを兼ね備えるからこそ、レースの世界で活躍できるのだ。

サスペンションのYSS、レースのノウハウ豊富なTEC2の協力を得ながら全日本ロードレースと併催されるMFJカップのJP250では荻原羚太選手を擁して開幕から無傷の３連勝。耐久ではツインリクもてぎで開催されたもて耐で３年連続優勝と結果を残している。そして今回はスポーツランドSUGOで開催されたJP250 ４時間耐久レースとST150 ６時間耐久レースへと二日連続のエントリー。初めてもて耐へ挑戦したライダー３人がそろい、耐久レースチームとしての強さを見せた。